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わたしはいちご

2010.11.27(12:53)

ある方の日記より




 わたしはいちご


 わたしはいちご
 みどりの帽子に赤いほっぺ
 そばかすだらけのいちごちゃん

 みんな、わたしのこと食べたことある?

 甘くておいしかった?
 すっぱくてまずかった?
 青くてまだ食べごろじゃなかったかな

 わたしはね、みんなに
 わー、甘酸っぱくておいしいな
 って食べてもらうのが大好きなんだ

 この前ね
 わたしがレストランのお皿に並べられて
 お客さんのテーブルに運ばれたときね。

 わたしを見て
 注文してくれた女の人が
「わー。かわいい~。おいしそう~。」
 って言ったの。

 そしたら、一緒にいた男の人が
「お前、おれのラムステーキを見て
 かわいい子羊ちゃんを食べるなんてかわいそう
 って言ったくせに、
 自分ではいちごをかわいいって言いながら食べるのか。
 なんか矛盾してないか。」
 って言ったの。

 女の人は
「だって、羊は動物だけどいちごは植物なんだからいいの。
 かわいさがちがうの。」
 って答えたわ。

 すると男の人が
「なんで動物はダメで植物はいいんだよ。」
 って聞いたの。

 女の人は
「だって動物は目があるし心臓があるし痛みを感じるけど
 植物は目も心臓もないし痛みも感じないでしょ。」
 って。

 男の人は
「それは人間が思うだけで、
 植物だって本当は痛みを感じてるかも知れないじゃないか。
 お前にかわいい~って食べられて、泣いてるかもしれないぜ。」
 って言ってた。

 女の人はね
 もうそれ以上答えられなくて泣き出しちゃったの。
「せっかくのデートが台無しね。」って。

 男の人は
「ごめんな、泣かすつもりじゃなかったんだよ。」
 って謝ってた。

 わたしは結局女の人にも男の人にも食べられないで
 お皿に取り残されたまま
 ケンカした二人を見つめるしかなかったわ。
 かわいいって言われてうれしかったけど
 わたしのことで、ケンカになっちゃって悲しかった。

 なにも言えない自分がくやしかった。

 二人がお店を出たあと
 わたしはお店の人に片付けられて
 ゴミ箱の中に投げ込まれたの。
 かべにぶつかってとっても痛かった。
 わたしはケンカの原因になったことも悲しかったし
 お料理してくれたコックさんに申し訳ない気持ちとか
 育ててくれた農家さんとか受粉を手伝ってくれたハチさんとかに
 ちゃんと食べてもらえなくてごめんねって気持ちとか
 いろんな気持ちがまぜこぜになって泣いちゃった。

 そしたら、同じく捨てられたレタスさんとかパセリさんとか
 お肉さんやお魚さんも泣き出して
 ゴミ箱の中は泣き声の大合唱になったわ。


 みんなそれぞれの悲しみを抱えて泣いてた。


 わたしね、最初に
 わたしはみんなに
 わー、甘酸っぱくておいしいなって食べてもらうのが大好きだ。
 って言ったでしょ。

 それ、本当なんだよ。

 わたしたちね、食べてもらうために実をつけてるの。

 わたしたち植物は
 足や羽がないから、自分の力では移動できないでしょ。
 口がないから鳴けないし。

 すぐ近くに素敵ないちごさんがいても
 好きです。って告白できないのよ。

 かわいいあの娘にプロポーズしたいなって思ったらね
 虫さんとか鳥さんを呼ぶの。

 おーい!って言えないから
 代わりにいい匂いのお花を咲かせて
 虫さんや鳥さんを呼ぶのよ。

 そしてお願いするの。
 僕の気持ちをあの娘に届けておくれ。
 って。

 虫さんたちは、はい了解!とばかりに
 顔や足や羽に花粉というラブレターをくっつけて
 愛しのあの娘のところへ届けてくれるの。

 わたしたちは、お礼に甘い蜜をプレゼントするんだ。

 そうやってわたしたちは結婚するの。

 結婚して、もしも子どもができたらね。
 できないこともあるんだけど
 もしも子どもができたらね。

 子どもにうーんと甘くておいしい着物を着せるの。
 きれいな色をつけて、いい香りを放つ
 魅力的な着物を着せるのよ。

 どうしてそんな着物を着せるかって言うと

 鳥さんや虫さんや動物さんや
 人間さんに食べてもらうため。

 子どもたちには別の場所で生きていってもらわないと
 いけないからね。

 旅をさせるために動ける生き物に食べてもらうの。

 鳥さんたちはおいしそうな匂いや色に魅せられて
 子どもが着てる着物をくちばしで抱えて遠くへ運んでくれるでしょ。

 そして、着物を食べたら
 中にいる子どもをポトリと土に落としてくれる。

 そこで子どもは新しい生活を始めるってわけなのよ。

 わたしの友達のどんぐりさんはね。
 リスさんに頼んで子どもを運んでもらってるんだって。

 リスさんはお口にいっぱいどんぐりの子どもを詰め込んで
 冬にそなえてあっちこっちの土の中に埋めるんだけど
 リスさんったら忘れん坊だから
 春になっても取りにこなくて
 そこから子どもたちは新しい生活を始めるんだって。
 おもしろいでしょ。


 だからわたしたちは
 なるべくたくさんの子どもが遠くへ連れていってもらえるように
 鳥さんや虫さんや動物さんたちに
 おいしい!と思ってもらえる実をつけるよう努力してるの。

 いい匂いやきれいな色は
 動ける生き物さんたちに食べたいと思わせる作戦なのよ。


 人間さんたちが香水をつけたりお化粧して着飾ったり
 高価なアクセサリーを付けたりするのと
 動物さんたちがフェロモンを出したり
 綺麗な羽根をつけたりするのは同じ理由だろうけれど

 わたしたち動けない生き物が
 いい匂いを出したり綺麗な色をつけたりするのは
 動ける生き物とは理由がちがうんだ。


 わたしたち植物は、食べてもらってこそ次に命がつなげる
 そういう生き方をしているの。


 だから、収穫されたり食べられることは痛いことじゃないんだ。


 レストランで男の人が言っていたように
 植物も痛みを感じてるかもしれないじゃないか
 っていうのは本当よ。

 どんな時に痛みを感じるかというとね。
 ひとつは、人間さんたちが
 せっかくわたしたちを安全な畑という場所で
 集団生活させてくれていたのに
 お金のため?
 何か、たくさんできすぎちゃって
 売れば売る程お金が赤くなる病気?
 赤字って言ってたけど
 それのために、収穫されないでブルドーザーで潰される時。
 はやり、その時はとっても痛みを感じるよ。

 あとはね、しみるお水をかけられる時。
 農薬って呼ばれてる薬を
 じゃんじゃんかけられるととっても痛いよ。

 わたしたちは畑では人間さんに育ててもらってるんだけど
 それでもわたしたちは虫さんたちにも体を分けたいの。

 虫さんたちがわたしたちの葉っぱを食べてくれると
 それが土の肥やしになっていい土ができるの。
 わたしたちにとってのお家ね。

 いいお家に住んでると、栄養剤とか薬とかを
 飲まされなくても、おいしくて強く育つんだよ。


 そしてやはり痛いなと思うのは
 レストランでわたしが体験したみたいに
 食べられるのかな?と期待してたのに
 食べられないで捨てられた時。


 畑で実をつけたときも
 なかなか収穫してもらえないと
 腐っちゃって、次に命をつなぐことができなくなるから

 わたしたちがおいしそうな着物をつけたら
 どうぞ、かわいそうって思わないで採って食べてね。

 おいしいなって言ってもらえると
 とってもとっても嬉しいから


 ありがとう
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